
皆様ご機嫌よう✨
私はイギリスで暮らすようになって初めて知ったことがいくつもあります。

【日本の常識=海外の常識】とは限らないもんね。

そうなの。
その中でも今回は日常生活に密接している食品事情、とりわけ“卵”にフォーカスして紹介しようと思います🥚✨
イギリス🇬🇧と日本🇯🇵の卵の違い
卵についてイギリスと日本では決定的な違いがあります。
それは“生卵を食べる習慣がない”という点です。
そもそも海外では生卵を食べる文化のないところがほとんどで、生卵を食べる日本が珍しいそうです。
*国にもよりますが現在では後述サルモネラの殺菌処理がされている卵が流通しており、生卵を食べることを習慣にする方もいます。
生卵が食べられない原因とは?

日本では食べられるのが当たり前の生卵を食べられない原因はなんだろう?
卵殻には鶏の糞便などからサルモネラ菌が付着してそれが内部に侵入することや、鶏がサルモネラ菌に感染している場合、卵を形成する際に一緒に取り込まれることがあります。
卵を生で食べられないのは、このサルモネラという腸内細菌科に属するグラム陰性桿菌(かんきん)が原因です。
サルモネラに腸が感染すると細菌が侵入してから12時間~48時間後に症状が表れます。
💡代表的な症状
・痙攣性の腹痛と吐き気
・発熱
・水様性下痢
・嘔吐
⚠️重症化すると死に至ることもあります。(致死率0.2〜0.5%)
海外では料理に卵を使う際、このサルモネラ菌による食中毒を防ぐためにしっかり火を通して料理をするという認識になっているのです。
日本の生卵事情

サルモネラ菌の危険性は分かったけど、
それならなんで日本では生卵を食べられるんだろう?
日本では生食の文化が根付いていることからサルモネラ菌対策が施されています。
そのため日本の卵にはほぼ100%といっていいほどサルモネラ菌の混入はありません。
具体的には、鶏がサルモネラ菌に感染しないよう鶏舎の環境を整え、流通の際には卵殻の洗浄、殺菌処理が行われます。
このように洗卵、検卵、選別などの厳しい品質管理がおこなわれた後は、ほとんど人の手に触れることなく容器包装され、完全衛生管理のもと店頭に並びます。

何段階もの過程をクリアしなければならないほど、厳しく管理された体制が整っているんだね。
なお、賞味期限も生食を前提にしているため2週間程度にされていることが一般的です。
他方、前述の通り海外では加熱が前提とされているので1ヶ月や2ヶ月など、卵の賞味期限が長い国も珍しくありません。

「日本独自の衛生管理は世界一」とも言われているんですよ✨
イギリスだと生卵を楽しむことはできない?
2017年10月11日、イギリス政府が公式に「卵の生食解禁」を発表し、イギリスは正式に生卵を食べられる国となりました‼️
但し、どの卵でもOKというわけではなく品質保証の赤いマーク「ブリティッシュ・ライオンマーク」がついているものが対象となります。このライオンマークがサルモネラ菌に対するワクチンを受けた鶏から生産された卵であることを示す証となるのです。

ライオンマークが付き=政府お墨付きの卵ってわけね!

まさしく!それと、今では生産される卵の約90%にライオンマークが付いているから政府お墨付きでも高級と言うわけではなく普通の値段で買えますよ♪
卵のパックだけではなく、卵一つ一つにもマークがついています🥚✨
噂によると、同じパックでもこのマークのついていない卵が紛れていることもあるとか。
マークのつけ漏れか、そもそもワクチンを摂取していない卵なのか判断が難しいのでそうした卵が混ざっていたら加熱した方が良さそうですね😲

私はまだ遭遇したことがないけど、たまに割れている卵が入っていることもあるみたいだから買う前にパックを開けて確認することをオススメします✨
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